楽譜制作をFinaleでトライ

レイアウト関連

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レイアウトについて

 

楽譜を作るときに、ページの余白とか、段数をどのくらい入れるか?また、五線どうしの幅はどのくらいにするか?
一段の小節数をどのくらいにするのかということも、広義の意味ではレイアウトです。

 

つまり、楽譜の見易さに繋がる様々な設定をレイアウトと言っています。

 

実は、このレイアウトを決めるのが一番、難しいと私は思います。

 

とりあえず、音符や休符の入力、記号などのアイテムの入力、貼り付けなどを全て終了して、見直し、校正を済ませて、これで、完了!!

 

と、思っても、いざ、その楽譜を見て自分がピアノを演奏してみたり、友達に楽譜を渡してみると・・・

 

とても、演奏しにくい、歓迎されない楽譜だったりします。

 

実際、こういうことはよくあることです。

 

入力は何も間違えていなくても、ミスは無くても、レイアウトのおかげで、演奏しずらい楽譜になっていることはよくあります。

 

そこで、少し、手を加えてレイアウトを変更しただけで、ぐっと見違えるようないい楽譜になります。

 

レイアウトと言うのは、そのくらい、重要な要素です。

 

五線の間隔

 

例えば、下の楽譜は、バイエルの83番ですが・・・

 

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この楽譜は、五線の幅が広いでしょう。
この楽譜に手を加えて、五線の幅を少し狭くしました。
尚、ページマージンの変更を加えました。

 

すると、・・・・少しは、見やすくなったと思います。
ピアノの楽譜は、右手の譜表と、左手の譜表の両方を一瞬で判断して演奏していきます。
そのために目が上下左右に動きますが、その時に、大譜表の間隔ができるだけ狭いほうが疲れないし、見やすい。

 

しかし、大譜表の中には、記号があったり、変形図形があったり、条件はいろいろです。
そういう場合には、窮屈な楽譜にならないように、五線の間隔を広く取ることもあります。

 

いずれ、ケースバイケースに調整していきます。

 

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アンサンブルの楽譜

 

フルートとピアノのアンサンブルの場合、つまり、ソロ楽器とピアノ伴奏です。
こういう場合は、下の譜例のようにソロ楽器の五線は、ピアノの五線よりも、狭くします。

 

そして、ピアノの大譜表の間隔は狭く、ソロ楽器とピアノのスペースは広く取ったほうが見やすい楽譜になります。

 

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上の譜例に、番号をつけてありますが、@が一番狭くて、Bが一番広くなります。
こういう楽譜は、見やすいです。

 

 

スコア譜

 

管弦楽、吹奏楽の楽譜を扱うこともあると思います。
木管楽器、金管楽器、打楽器、弦楽器等のブロックに分けて段間を少し空けます。

 

これらの段間の取り方は、そこに記譜されている速度記号や、リハーサルマーク、注釈などが関係してきますので、それらのスペースを充分に取りながら、段間の空を設定していきます。

 

他にも、スラーや加線、発想記号などの位置でも条件が変わってきますので、いろいろな楽譜を参考に見やすい楽譜を作成していきましょう。

 

下が、吹奏楽のスコア譜。
楽器のブロックごとに少し間を空けています。

 

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楽譜のサイズ

 

楽譜のサイズをどのくらいにするのか?
これは、迷いますね。

 

コーラスの楽譜なのか?ピアノの楽譜?管楽器アンサンブルなのか?

 

A4サイズ、菊倍版、B5サイズ・・・

 

初心者は迷いますが、まず、参考になる市販されている楽譜集を眺めてください。
お手持ちの楽譜を眺めて見ましょう。

 

ピアノの楽譜は、菊倍版が多く、コーラスはコンパクトにB5判とか、参考になりますので、「A4で作れば、余白はこのくらいなのか・・・」

 

菊倍版ならこのくらい・・・

 

と言うように、お手持ちの楽譜を参考にしてみましょう。

 

それから、作っている自分の楽譜(ファイル)のサイズを変更してみて、余白を確認します。

 

必ず、プリントアウトして確認します。

 

同じ曲でも、その余白によって、見易さは違ってきます。
どうしても1ページに収めたい曲があっても、もしかしたら、余白が狭くなって窮屈な感じがして、かえって、見ずらい楽譜になってしまうことありませんか?

 

余白は意外と大切なものです。
オシャレな感じ、品のいい感じ・・・楽譜にはそういうことも現れてしまうのです。

 

できれば、譜めくりのことも考慮したいところ。
できるだけ譜めくりは少なくしたいですよね〜。

 

曲のテンポも関係してきます。
テンポが速い曲では、1段に入れる小節数が少ないと、目がとても疲れます。
どんどん先に進んでいくわけですから。

 

また、反対に、遅い曲では、どうでしょうか?
1段にはめ込む小節数が多いと、演奏者はボンヤリとしてしまうかもしれませんね。
演奏中に睡魔が襲ってきたり・・・

 

こういうことも、考慮して楽譜を作っていくのです。

 

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